約7割が悲鳴!「節約疲れ」を終わらせる「脱・節約」戦略:物価高時代を乗り越える収入UP術

約7割が悲鳴!「節約疲れ」を終わらせる「脱・節約」戦略:物価高時代を乗り越える収入UP術
Photo by Daria Obymaha on Pexels

物価高が続く現代社会で、家計をやりくりする多くの方が直面している問題、それは「節約疲れ」ではないでしょうか。Yahoo!ニュースによると、物価高を受けて約4割の方が節約を強化しているものの、なんと約7割もの方が「節約疲れ」を感じているという調査結果が報じられました。

毎日、食費を切り詰め、欲しいものを我慢し、娯楽費を削る……。その努力は素晴らしいものですが、精神的な負担も大きく、いつしか「もう限界!」と感じてしまうのも無理はありません。しかし、ご安心ください。これからは「我慢」ではなく「行動」の時代。「脱・節約」という新しいマインドシフトが顕在化しています。今回は、ファイナンシャルプランナーの視点から、この「節約疲れ」から抜け出し、賢く収入を増やす具体的な方法をお伝えします。

「節約疲れ」はもう終わり!「脱・節約」へマインドシフトする理由

「約7割が節約疲れ」という数字は、多くの人が節約の限界を感じている証拠です。もちろん、無駄な支出をなくすことは大切ですが、ただ我慢するだけの節約では、生活の質が下がり、精神的なゆとりも失われかねません。この状況を打破するためには、「自ら収入を増やす」という「脱・節約」のマインドシフトが不可欠です。

「脱・節約」とは、単に節約をやめることではありません。支出を賢く最適化しつつ、同時に収入を増やすことで、家計全体を底上げし、経済的なゆとりと精神的な豊かさを手に入れる戦略です。では、具体的にどのような行動を起こせば良いのでしょうか。

これなら私にもできる!「脱・節約」3つのステップ

1. 我慢しない支出の最適化:固定費と変動費を見直そう

まずは、無理なくできる支出の見直しから始めましょう。ポイントは、一度見直せば継続的に効果が得られる「固定費」と、賢く削減できる「変動費」です。

通信費の見直し

  • 具体的な手順:大手キャリアから格安SIM・格安プランへの乗り換えを検討しましょう。契約プランを見直し、不要なオプションを解約するだけでも効果があります。
  • 注意点:ご自身の利用状況(データ通信量、通話頻度など)に合ったプランを選ぶことが重要です。乗り換え前に、現在の契約内容をしっかり確認しましょう。
  • メリット:月々の固定費が数千円単位で削減できる可能性があり、年間にすれば数万円もの節約になります。一度手続きをすれば、その後は自動的に節約が続きます。

保険料の見直し

  • 具体的な手順:加入している生命保険や医療保険の保障内容を見直し、現在のライフステージに合っているか確認しましょう。不要な特約を外したり、より保険料の安い商品への乗り換えも選択肢です。
  • 注意点:保障が不足しないよう、将来設計を考慮して慎重に検討しましょう。複数の保険会社のプランを比較することが大切です。
  • メリット:過剰な保障を見直すことで、月々の保険料負担を軽減できます。その分、別の投資や貯蓄に回す資金を確保できます。

賢く削減する変動費の工夫

  • ポイ活(ポイント活動):クレジットカードやQRコード決済、Tポイントや楽天ポイントなどの共通ポイントを積極的に利用し、日々の買い物でポイントを貯めましょう。貯まったポイントは、現金同様に使えるため実質的な節約になります。
  • ふるさと納税:応援したい自治体に寄付することで、所得税や住民税の控除が受けられ、さらに返礼品として地域の特産品がもらえます。実質2,000円の自己負担で、豪華な食材などを手に入れることができます。
  • メリット:日々の消費行動を少し変えるだけで、お得に買い物ができたり、実質負担を抑えながら地域の特産品を楽しめたりと、我慢せずに家計を助けることができます。

2. 我慢をしないための行動:収入を増やす具体策

節約だけでは限界があります。そこで次なるステップは、積極的に「収入を増やす」行動です。

副業を始める

  • 具体的な手順:在宅でできるWebライティング、データ入力、プログラミング、デザイン、オンライン講師など、ご自身のスキルや興味に合わせて選べます。クラウドソーシングサイトに登録したり、SNSで発信したりして仕事を探しましょう。
  • 注意点:本業に支障が出ない範囲で、無理のないペースで始めることが重要です。会社の就業規則で副業が許可されているか確認しましょう。
  • メリット:月に数万円でも収入が増えれば、家計に大きなゆとりが生まれます。新しいスキルが身についたり、人脈が広がったりと、本業にも良い影響を与えることがあります。

スキルアップへの投資

  • 具体的な手順:現在の仕事に役立つ資格取得、オンライン講座での学習、セミナー参加など、自己投資で市場価値を高めましょう。
  • 注意点:何のスキルを身につけるべきか、将来性やご自身のキャリアプランを考慮して選びましょう。費用対効果も重要です。
  • メリット:スキルアップは、昇給や転職による収入増に直結する可能性があります。長期的に見て、安定した収入を得るための強力な武器となります。

3. 賢くお金を働かせる:制度をフル活用しよう

「脱・節約」の最終段階は、貯蓄したお金をただ眠らせておくのではなく、賢く増やしていくことです。国が用意している税制優遇制度を積極的に活用しましょう。

新NISAの活用

  • 具体的な手順:非課税で投資ができる「新NISA」は、少額からでも始められるため、投資初心者にもおすすめです。証券会社の口座を開設し、投資信託などを購入しましょう。
  • 注意点:投資には元本割れのリスクがあります。無理のない範囲で、長期・積立・分散投資を心がけましょう。まずは少額から始め、徐々に慣れていくことが大切です。
  • メリット:通常、投資で得た利益には税金がかかりますが、新NISAなら非課税で運用益を享受できます。長期的に見れば、資産形成に大きく貢献します。

iDeCo(個人型確定拠出年金)の活用

  • 具体的な手順:iDeCoは、自分で掛金を拠出し、運用することで老後資金を準備する私的年金制度です。掛金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税、受け取り時も税制優遇があります。
  • 注意点:原則60歳まで引き出せないため、無理のない掛金設定が重要です。投資商品を選ぶ際は、ご自身のリスク許容度を考慮しましょう。
  • メリット:節税効果と非課税運用益の両方が期待でき、効率的に老後資金を形成できます。

まとめ:我慢から行動へ!「脱・節約」で豊かな未来を

物価高という厳しい現実の中、約7割もの方が「節約疲れ」を感じている現状は、決して他人事ではありません。しかし、もう我慢の時代は終わりです。大切なのは、「脱・節約」というマインドシフト。つまり、支出を賢く最適化しつつ、自ら積極的に収入を増やし、さらには制度を賢く利用してお金を働かせることです。

今回ご紹介したステップは、どれも「これなら私にもできる!」と思える具体的な行動ばかりです。今日からできる小さな一歩が、あなたの家計にゆとりをもたらし、精神的な豊かさへと繋がります。我慢を続ける「節約疲れ」から卒業し、行動することで、物価高の時代を賢く乗り越え、より豊かな未来を築いていきましょう。

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