【67歳貯金1100万円】月10万円の一人暮らしは実現可能?FPが教える賢いマネー術と節約術のリアル

【67歳貯金1100万円】月10万円の一人暮らしは実現可能?FPが教える賢いマネー術と節約術のリアル
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「67歳、貯金1100万円。一人暮らしで月10万円で暮らすのを目標としています」

このニュースタイトルが、多くの読者の皆さんの心に響いたのではないでしょうか。あるじゃん(All About マネー)がYahoo!ファイナンスで報じたこの話題は、老後の一人暮らし、そして限られた貯蓄の中でいかにゆとりある生活を送るかという、私たち共通の関心事に深く関わっています。

ファイナンシャルプランナーの視点から見ると、67歳で貯金1100万円、月10万円という目標は、決して夢物語ではありません。むしろ、計画と工夫次第で十分に実現可能なラインです。今回は、この「月10万円生活」のリアルに迫りながら、読者の皆さんが「これなら私にもできる!」と思えるような具体的な節約術や、活用できる制度について解説していきます。

月10万円生活の実現可能性と、そのための第一歩

まず、月10万円で生活を成り立たせるためには、何にどれくらいお金をかけるのかを具体的にイメージすることが重要です。

一般的に、生活費の内訳は住居費、食費、光熱費、通信費、医療費、交通費、娯楽費などに分けられます。この中で、特に大きな割合を占めるのが住居費と食費です。これらをいかに抑えるかが、月10万円生活成功の鍵となります。

【実践編1】固定費を徹底的に見直す

真っ先に手をつけるべきは、毎月決まって出ていく「固定費」です。

1.住居費の工夫

  • 持ち家の場合:住宅ローンの完済はもちろん、固定資産税や維持修繕費を計画的に計上しましょう。大規模なリフォームは避ける、あるいは自治体の補助金制度などを活用することも検討できます。
  • 賃貸の場合:家賃が生活費を圧迫していないか確認しましょう。もし可能であれば、より家賃の安い物件への引っ越しや、公営住宅の利用を検討するのも一つの手です。地域の福祉担当窓口で相談してみるのも良いでしょう。

2.通信費の最適化

  • スマートフォンは格安SIMに切り替え、自宅のインターネット回線も必要なプランに見直しましょう。使っていないオプションサービスや、不必要なデータ容量を契約していないか確認するだけで、月々数千円の節約になることも珍しくありません。

3.保険の見直し

  • 加入している生命保険や医療保険が、現在のライフステージに合っているか確認しましょう。不要な保障を削ることで、保険料を削減できる可能性があります。ただし、医療費への備えは大切ですので、慎重な見直しが必要です。

【実践編2】変動費を賢くコントロールする

次に、日々の生活で変動する「変動費」についてです。

1.食費の節約術

  • 自炊の徹底:外食や惣菜の購入を減らし、できる限り自炊を心がけましょう。
  • まとめ買いと計画:週に一度など、買い物に行く頻度を決め、事前にメニューを考えて必要なものだけをリストアップしてから買い物に行きましょう。特売品を上手に活用し、冷凍保存を活用するのも効果的です。
  • ふるさと納税の活用:返礼品で日用品や食料品を選ぶことで、実質2,000円の自己負担で家計の足しにすることができます。

2.光熱費の削減

  • 省エネ家電への買い替えも視野に入れつつ、日々の使い方を見直しましょう。エアコンの温度設定、使わない電気はこまめに消す、冷蔵庫の開閉時間を短くする、シャワーの出しっぱなしをやめるなど、小さなことの積み重ねが大切です。電力会社やガス会社を比較検討し、よりお得なプランに切り替えるのも有効です。

3.医療費の負担軽減

  • 健康維持:日頃から適度な運動とバランスの取れた食事を心がけ、病気になりにくい体作りが一番の節約です。
  • 高額療養費制度:医療費が高額になった場合でも、自己負担の上限が定められている「高額療養費制度」を活用しましょう。事前に手続きをしておくことで、窓口での支払いを抑えられます。
  • ジェネリック医薬品:医師や薬剤師に相談し、可能であれば安価なジェネリック医薬品を選ぶようにしましょう。

【実践編3】貯金1100万円の賢い活用法

67歳で貯金1100万円は、老後の生活を支える大切な資産です。これを計画的に取り崩すことで、年金収入だけでは不足する生活費を補うことができます。

例えば、67歳から87歳までの20年間で1100万円を取り崩す場合、単純計算で年間55万円、月々約4.5万円を取り崩せることになります。もし年金収入が月5.5万円あれば、合計で目標の月10万円生活が達成できます。

ただし、健康状態や物価変動、予期せぬ出費など、将来何が起こるかはわかりません。そのため、貯金のすべてを使い切る前提ではなく、一部を余裕資金として残したり、低リスクで運用しながら取り崩したりすることも検討しましょう。

一人暮らしならではの注意点と生活の質を高めるヒント

一人暮らしは自由である反面、いくつかの注意点もあります。

  • 健康管理:体調を崩した際に頼れる人がいないこともあります。定期的な健康診断や、地域の見守りサービスなどの利用も検討しましょう。
  • 孤立の防止:積極的に地域活動に参加したり、趣味のサークルに入ったりして、社会とのつながりを持つことが心の健康に繋がります。
  • デジタル化への対応:行政手続きや金融取引など、デジタル化が進む中で、基本的なITスキルを身につけておくことも大切です。地域の無料講座などを活用するのも良いでしょう。

月10万円で暮らすことは、ただ節約するだけでなく、自分にとって本当に大切なものを見極め、豊かな生活を送るためのヒントでもあります。無駄をなくすことで、趣味や学び、社会貢献など、本当にやりたかったことに時間やお金を充てられるようになるかもしれません。

まとめ:計画と工夫で、あなたらしい月10万円生活を

67歳、貯金1100万円で月10万円の一人暮らし。この目標は、具体的な計画と日々の工夫によって十分に実現可能です。重要なのは、現在の家計状況を正確に把握し、無理のない範囲で節約できる点を見つけること。そして、利用できる制度やサービスを賢く活用することです。

今回ご紹介した節約術や考え方を参考に、ぜひあなた自身の「月10万円生活」プランを立ててみてください。経済的な不安を解消し、心豊かな老後を送るための一歩を、今日から踏み出しましょう。

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