年収1300万でも貯金不安?賢い家計術

【FP解説】30代共働き世帯年収1300万円で「貯金が不安」を解消!ファイナンシャルフィールドが示す家計術を実践しよう
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「30代共働きで世帯年収1300万円」と聞くと、多くの人が「十分な収入があるはず」と感じるかもしれません。しかし、「貯金が不安…。これって平均より多い?」というリアルな声が、先日ファイナンシャルフィールドで取り上げられ、大きな話題となりました。

このニュースは、高収入世帯であっても、漠然とした将来への不安や、具体的な家計管理の課題を抱えている人が少なくないことを浮き彫りにしています。私たちファイナンシャルプランナーのもとにも、同様の相談が寄せられることは珍しくありません。

この記事では、ファイナンシャルフィールドが示唆する内容を基に、30代共働き世帯が抱える貯金の不安を解消し、より豊かな未来を築くための具体的な家計術を、読者の皆さんが「これなら私にもできる!」と思えるように解説していきます。

なぜ世帯年収1300万円でも貯金が不安になるのか?

世帯年収1300万円という数字は確かに平均よりも高い水準ですが、不安を感じる背景には様々な要因が考えられます。

  • ライフイベントの集中: 30代は住宅購入、子どもの教育費、車の買い替えなど、大きな支出が重なりやすい時期です。
  • 支出の増加: 収入が増えるにつれて、生活レベルが上がり、支出もそれに伴って増加する「生活水準のインフレ」が起きやすい傾向があります。
  • 将来への漠然とした不安: 老後資金2000万円問題など、将来に対する不安が先行し、「いくら貯めれば安心なのか」が明確でないために不安を感じるケースもあります。

「平均より多い?」という疑問は、自分の家計が客観的に見てどうなのかを知りたいという気持ちの表れでしょう。大切なのは、他人との比較だけでなく、自分たちのライフプランに合わせた貯蓄目標を明確にすることです。

「これなら私にもできる!」具体的な家計見直し術

ファイナンシャルフィールドが示すような、不安を解消するための第一歩は、家計の現状を把握し、具体的な行動を起こすことです。ここでは、実践しやすい家計見直しのステップをご紹介します。

1. 家計の「見える化」で無駄を発見!

まずは、毎月の収入と支出を正確に把握することから始めましょう。家計簿アプリやスプレッドシートを活用すれば、手軽に管理できます。

  • 手順:
    1. 家計簿アプリをダウンロードし、夫婦で共有できる設定にする。
    2. クレジットカード、銀行口座、電子マネーを連携させ、支出を自動で記録する。
    3. 1ヶ月間、全ての収入と支出を記録し、月末に振り返る。
  • メリット: どこにどれだけお金を使っているかが一目瞭然になり、無意識の無駄遣いに気づけます。夫婦で共通認識を持つことで、協力して節約に取り組むきっかけにもなります。

2. 固定費を見直して、自動で貯まる仕組みを作る!

一度見直せば、継続的に節約効果が期待できるのが固定費です。特に効果が大きい項目に注目しましょう。

通信費の見直し

  • 手順:
    1. 現在契約している携帯電話プランと、利用中のデータ量を確認する。
    2. 格安SIMやオンライン専用プラン(例: 〇〇モバイル、〇〇Povoなど)の料金プランと比較する。
    3. 夫婦でキャリア変更を検討し、手続きを行う。
  • メリット: 毎月数千円~1万円以上の節約になることも珍しくありません。年間では大きな金額になり、その分を貯蓄に回すことができます。

保険料の見直し

  • 手順:
    1. 現在加入している生命保険や医療保険の保障内容と保険料を確認する。
    2. 本当に必要な保障か、重複している保障はないか、過剰な保障になっていないかを夫婦で話し合う。
    3. 必要であれば、ファイナンシャルプランナーに相談し、自分たちに合った保険への見直しを検討する。
  • メリット: 不要な保障を削減することで、毎月の保険料を適正化し、貯蓄に回せる金額を増やせます。

住居費(住宅ローン)の見直し

  • 手順:
    1. 現在の住宅ローンの金利と残高、残りの返済期間を確認する。
    2. 他行の住宅ローン金利と比較し、借り換えのメリットがあるかシミュレーションする。
    3. 金融機関に相談し、借り換え手続きを進める。
  • メリット: 金利が低いローンに借り換えることで、毎月の返済額を減らしたり、総返済額を大幅に削減できる可能性があります。

3. 賢く増やす!資産形成の制度活用術

節約で生まれた余裕資金は、ただ貯めるだけでなく、非課税制度を活用して効率的に増やしていきましょう。

NISA(少額投資非課税制度)を活用する

  • 手順:
    1. 証券会社の口座を開設する(夫婦それぞれ開設可能)。
    2. つみたてNISA、または成長投資枠(新NISAの場合)で、長期・積立・分散投資に適した投資信託を選ぶ。
    3. 毎月一定額を自動で積み立てる設定をする。
  • メリット: 投資で得た利益(配当金や売却益)が非課税になります。複利の効果で、少額からでも着実に資産を増やしていくことが期待できます。

iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用する

  • 手順:
    1. 証券会社や金融機関でiDeCoの口座を開設する(夫婦それぞれ加入可能)。
    2. 掛金を設定し、投資商品を選ぶ。
    3. 毎月一定額を拠出する。
  • メリット: 掛金が全額所得控除の対象となり、所得税・住民税が軽減されます。運用益も非課税で、将来の年金資産を効率的に形成できます。

これらの制度を活用することで、ただ貯金するよりもはるかに効率的に資産を増やし、将来の不安を軽減することができます。

「平均より多い?」の答えと、本当に大切なこと

「30代共働き世帯年収1300万円」で貯金が平均より多いかどうかは、一概には言えません。なぜなら、居住地、子どもの有無、住宅ローンの有無、ライフスタイルなど、各家庭の状況が大きく異なるからです。

大切なのは、「自分たちの理想の未来を実現するために、どれだけの貯蓄が必要で、そのために今何をすべきか」を明確にすることです。ファイナンシャルフィールドが取り上げたニュースのように、高収入であっても不安を感じるのは、目標が漠然としているからかもしれません。

夫婦で将来のライフプランを具体的に話し合い、目標貯蓄額や投資計画を立てることで、漠然とした不安は具体的な行動計画へと変わり、貯金へのモチベーションも高まるはずです。

まとめ:今日から一歩踏み出そう!

30代共働き世帯年収1300万円で貯金が不安というニュースは、多くの人に共感と気づきを与えてくれました。家計の「見える化」、固定費の見直し、そしてNISAやiDeCoといった非課税制度の活用は、高収入世帯だけでなく、すべての家庭にとって有効な家計改善策です。

「これなら私にもできる!」と感じた方は、ぜひ今日から一つでも良いので実践してみてください。小さな一歩が、未来の大きな安心へと繋がります。もし具体的な進め方に迷うことがあれば、私たちファイナンシャルプランナーに相談することも、賢い選択肢の一つです。

夫婦で協力し、計画的に家計を管理することで、漠然とした貯金の不安を解消し、理想の未来を着実に手に入れましょう。

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